何かを決断し、やりきればやりきった人にだけしか見えないものが見えてくる。
生意気かもしれませんが、そんな心境です。
あなたは最近何か新しいことに挑戦する決断をしてやりきりましたか?
こんにちは!
代表の大塚麻弓子です。
これまで2本個展の準備についての記事を書いてきました。
3本目で最終回となる予定でしたが、
先に個展が終わってしまいましたので記憶に新しいうちに総括記事を。
準備編の記事紹介
ちなみに準備編1本目はこちら
個展をすることに決めたきっかけや、会場を決めたり、テーマを決めたりと準備のファーストステップについて書かれています。
準備編2本目はこちら
実際に展示する作品を選んだり、販売する商品を選んだり。
とにかく個展に向けて選ぶということを繰り返し行ったセカンドステップでした。
個展概要
2023/4/21〜2023/4/23の3日間
新御徒町のmarble galleryさんで行いました。
個展タイトルは『目醒め』
私の感性を永く深い眠りから目醒めさせ、
触れることでいつも私を取り戻してくれる自然を
下町に出現させちゃいました。
私の写真の1番の特徴は和紙にプリントしていること。
山梨県身延町にある手漉き和紙の山十製紙さんの和紙を使っています。
和紙に印刷することで絵画とも写真ともつかない独特の風合いが表現できます。
今回は80cm×60cmを6枚
40cm×30cmを6枚の計12点展示しました。
感動のお客さま
3日間で54名の方が来場してくださいました。
85%は直接お声がけした方
3名はギャラリーのご近所の方
更に数名が直接お声がけした方のお友達やお連れ様でした。
改めて色々な方に見守られていることを実感し、感激しました。
13年ぶりの先輩がFBの投稿を見て来てくださったり、
最近Twitterで知り合ったばかりの方が来てくださったり、
お仕事で関わりのある方、昔からの友達、親戚…
新しい出会い。
1日に20人以上の方としっかり話すことはほとんど無い生活なので、
かなりヘロヘロになりましたが、本当に素敵な機会となりました。
気持ちの遷移
『個展を開催する』という目標で言えば、中止にならずに開催した時点で成功です。
だから、もう失敗しようがない。と思いつつなんとも言えない不安が襲ってきてソワソワソワソワしていた個展の1週間ほど前。
通り越してもうなるようにしかならない。の境地の前日。
そして当日。
ぶり返してきた不安がMAXに。
個展が始まったわけだからもう成功だし、『行く』って言ってくれてる方もいるから来客0ってことも無いし。
わかっていても顔がこわばります。
そんな中届いた荷物。
なんと私宛のお花でした。
お花が来るなんて1ミリも考えていなかった私は衝撃を受けました。
その後もお花が。。。
お花たちに励まされ、お客様を笑顔で迎え入れることができたように思います。
できたことできなかったこと
個展の時にやろうと思っていた色々なことがありました。
できたのはその内1つくらいかも。。。
できたことはご芳名帳にお名前をいただいたことくらい。
ご来場くださった方へのプレゼントも初日の数名には忘れてしまいました。
全員と記念に写真を撮ってもらおうと思っていたのにそれも忘れ。。。
配ろうと思っていたチラシやDMも配り忘れ…
台に乗り切らなくて仕舞い込んだら忘れてしまったのでした。
あ、もう一つSNSに新御徒町からギャラリーまでの1分くらいの行き方動画を載せることはできました。
あの動画があって良かった!との声もいただいたので、載せといて良かった。
3日目に友達のアドバイスで初めてポストカードを壁に貼り出したし。
きちんとできたことは次回も行い、やれば良かったー!とかすっかり忘れてた!
なことは次回の改善ポイントとして繋げていこうとメモしました。
直接聴ける声
ブルブル震えながら&ソワソワ散漫になりながらも個展を開催して本当に良かったです!
見ていただいた方々の生の感想は宝物です。
1番多かった感想は…
「千葉にこんなところあったんだ?」だったかもしれません笑
8割くらいの方がつぶやいていました。
「こんなところがあるなら行ってみたいな!」が大体後に続きます。
次に多かったのは
「これ、写真なの?絵かと思った。」です。
私も初めて和紙にプリントされて展示してあった作品を見てそう思いました。
そして、その不思議な世界観を自分の作品を仕上げる時にも使いたい。
そう思いベストな和紙に辿り着くまで探しまくりました。
その効果もあって
「この写真が好きです。頭の中空っぽになってずっと見ちゃいます。」
「風景写真は自分には無理だと思っていたけど、自分が撮った風景写真が和紙で仕上がるところを見たくなったので挑戦しようかな。」
「ずっと見てられるしゆっくり見たいから、今度はカフェでやって欲しいな」
なんて声もいただきました。
後多かったのは
「とても癒されました。」
これも和紙に印刷していること、そして作品が大きいことで表現したかった世界を表現できたのかなと思っています。
私は自然の中で少しずつ感性を目醒めさせて来ました。
自然を写真として切り取ってもやっぱりそれは写真です。
壁一面に引き伸ばして貼り出したら、森にいる気持ちになれるかもしれないけれどなかなか現実的ではありません。
和紙に印刷することで写真のようにリアルであり、でも絵画のようでもある。
そこに自分を没入させることができる。
また、縁を喰い裂きという方法で落とすことで写真の先にイメージを膨らませることを阻害しないという見せ方も効いたのかなと思いました。
面白い感想だなぁと思ったのは、ギャラリーのオーナーさんの一言
「リアルよりもリアルっぽいとお花と見比べて思いました。湿度を感じます。」
そういう部分が、みなさんそれぞれの想像の森へと旅立つのに効果的だったのだと思います。
ご来場くださった方ではないのですが、初日の金曜日にギャラリー奥の美容院の新人スタッフさんに言われた言葉が私の想いにドンピシャで嬉しかったです。
「これ、本当に全部日本なんですか?近場にこんなところがあるなら行ってみたくなました。」
海外への憧れ、それはもちろん悪いことではありません。
ただ、日本の良さを知らずして外ばかりに目を向けるのは今自分自身が既に持っている豊かさや幸せを無視して自分の外側に自分を幸せにしてくれる要素を探すことと同じように思います。
日本には日本にしかない美しい景色、文化、歴史、伝統を持つ素晴らしい国です。
そこに誇りを持った上で、他の国にもリスペクトを持つ。
それがとても大切なことだと思っています。
そういうことを写真を通して伝えていきたい。
なのでとても嬉しい言葉でした。
個展を開いたことで後悔することなんて一つもなく、
『やって良かった』
その一言に尽きます。
開催の時点で既に成功。
確かにそうではあったのですが、終わった後に湧き上がってきたのは
『感謝と悔しさ』
ご来場くださった方はもちろん、お花を送ってくださった方、来ることを検討してくれた方、心の中で応援してくださった方。
全ての方へ心からの感謝の気持ち。
でもなんだか悔しくて、もうひとつ何かが足りないのだろうという感覚。
願掛けのために搬入の木曜から3日間の禁酒後のご褒美のはずのビールは
いつもよりもだいぶ苦かったです笑
写真家としてより羽ばたくためにやるべきことも見えてきました。それは個展をやり切ったから見えたものだと確信しています。
次の個展に向けてまた頑張ること。
そして創作活動をしているけど、個展という一歩が踏み出せない人を応援したいなと感じました。
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