こんにちは！
日本を巡る和紙写真家の写真家の大塚麻弓子です。
今回は旅日記の第４弾！
自然農の畑、そして滞在させてもらう古民家に着いた私たちを待ち受けていたものとは！？
というテーマでお伝えします。
Contents
菜の花食べ放題！
私たちが畑に着いたのは2月上旬。
立春は過ぎているので暦の上では春ですが、人間の体験的には真冬です。
畑はというと…
端境期
端境期とは元々は
『古米（前年の産米）と入れ替わって新米（その年の産米）が市場に出回るころ。九、十月ごろ。』
という意味で使われていた言葉ですが、転じて
『農産物や商品の新旧交交換の時期で商品が品薄になること』を指します。
循環型自然農法は基本的に自然の力を使っているので心育の畑も例外ではありません。
というかむしろ一般の農家さんよりも顕著かもしれません。。。
私たちを迎えてくれたのは咲き誇る菜の花と掘っても掘っても際限無く出てくる菊芋
今年は今まで37年間で食べた総数の100倍くらいの菜の花を食べた気がします笑
スーパーで買ったら結構なお値段がするからシーズンに5回も買わないくらいだけど、正に食べ放題でした！
畑は大事な準備の時期
この後に採れることになる山菜たちは豊かな土の中や木で新芽を出すべく力を蓄えている時期。
農家さんのお仕事としては恵みの多い春・夏に向けて畑の準備をする大切な時期。
まだまだ育つ前で抜きやすい雑草を抜いたり、春野菜や夏野菜の種を蒔いたり苗作りのための準備をします。
ハウスの中には落ち葉と酵素風呂で使われた後の酵素風呂の原料が撒かれ、さらに水を撒くことで発酵が進み電気がなくても熱を生み出します。
酵素風呂の原料はヒノキのおがくずに米糠を混ぜたもの。
全て自然由来の原料で、外は極寒でもこの中では少し動けば暑いくらいの熱が生まれます。
不思議。
ここに育苗ポッドに撒かれた種を入れて発芽させます。
心育の畑では一つの作物ではなく色々な種類の作物を育てています。
〇〇の菜の花は美味し過ぎて市場に出回らない！
菜の花と一口に言いますが、実は菜の花には色々な菜の花があるんです。というのも菜の花とは
『アブラナ科の野菜の花のこと』
アブラナ科の野菜なんて油菜だけでしょ？と思うでしょ？
ていうかアブラナって何？
アブラナ科の野菜は白菜、かぶ、大根、小松菜、水菜、きゃべつなどなど。
お鍋でよく食べるような冬にお馴染みの野菜の多くは実はアブラナ科の野菜たち。
みんな同じ『菜の花』を咲かせます。
なぜ花を咲かせるのか？
それは子孫を残す準備。
暖かくなり、春が近づいてくると花を咲かせ種をつけるために『とう立ち』します。
とう立ちとは葉の中心部から一本長い茎のようなものが伸びること。
とう立ちしてしまった野菜は基本的にはもうおしまい。
花を咲かせることに全力をそそくので美味しく無くなってしまいます。
例えば大根や蕪は顕著で根の部分はスが入ってスカスカになってしまいます。
葉物も葉の部分が硬くなってしまいます。
その代わり菜の花が美味しくなるんです。
スーパーでよく見かけるのは花が咲く前の蕾の状態ですがお花もエディブルフラワーとして食べることができます。
サラダの彩りにお花を散らせば一気に華やかなサラダに。
もちろん蕾の状態を摘んでお浸しなどにしても。
そして実は数あるアブラナ科の植物の中でも白菜の菜の花は美味し過ぎて農家さんは外に出荷しないんだとか。
このおいしい美味しい白菜も含めて今年は色々なお野菜の菜の花を食べまくりました。
思い出しただけでよだれが出ちゃう笑
生で食べたり
鍋に入れたり
お浸しにしたり
天ぷらにしたり
ペペロンチーノにしたり。
まとめ 種類は少ないけれど菜の花と菊芋は食べ放題だった
畑で野菜が採れるから、野菜を買うことはないかも！
なんて旅立ちの時には思っていたりしました。実は。
スーパーには年中季節感なく全ての野菜が取り揃えられているから。
実際の畑は四季が循環していて、作物がほとんどない時期も。
考え及ばない生活だっただけで、それが自然の当たり前。
今の当たり前じゃない生活は何何のでしょうね。。。
予想外ではあったけれどそれでも自然の恵を堪能できた冬でした。
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